2023年新年を迎えて
会員・準会員の皆様、新年を新たな気持ちでお迎え頂いていることとお慶び申し上げます。今年は卯年です。景気が跳ね上がり、回復するか。円安・輸入物価の上昇等、悪いインフレによる地域経済への悪影響を跳ね除けてくれる兎の登場を期待したいものです。
さて、千葉会執行部も新体制となり、早6か月が過ぎました。この間、役員会を3回、常任幹事会を2回、正副会長会議を3回開催し、各種委員会や研究会も活発に活動しています。例えば、会員の皆様へ研修の機会の提供、ステークホルダーへの会員推薦、福利厚生サービスの提供、大学や高校への制度説明会の実施、会計教育の普及(サマースクールのリアル開催など“ハロー会計”の実施)等です。
また、昨年は、本部・地域会挙げてのブランディングの再構築と新たなタグラインの展開、職業倫理の徹底など、前体制での成果が一気に公になった年でした。さらに公認会計士法の改正によってさまざまな登録制度等が施行されることとなり、例えば、千葉会の会員にとっても社外役員や組織内会計士としての登録と所属地域会の判断など注意を要する改正が進められています。
来し方行く末に思いを馳せるに当たり、新体制発足からこれまでの取組方針に沿って会務を振り返ります。
1地域の期待に応え、信頼を創出し共鳴する関係の再構築
新体制発足時(6月28日)の懇親会では、千葉県知事・議会議長をはじめ、千葉市・松戸市・市川市の各市長や社会福祉、経済団体等の方々と千葉会会員の皆様が直接交流する貴重な場を設けることができました。ウィズ・コロナの中でも地域トップとのコミュニケーションの大切さを身に染みて感じました。
また、様々な団体からの会員の推薦依頼に積極的に対応してきました。その中でも3年前の制度新設から関与してきた千葉県土地改良区検査立会業務への会員の関与も軌道に乗ってきました。推薦業務に参加していただく会員は地域貢献会員として、信頼を創出し地域と共鳴する関係を構築する貴重な役割を担っていただいています。
さらに各種推薦案件のご紹介に当たっては、推薦業務の魅力を分かりやすく伝える工夫や低廉な報酬の改善要望の取組等を行っています。
2会員との対話・ニーズの把握による会務運営
千葉会会務の中で直接会員と触れ合うことができる行事として、恒例の「千葉会一日CPE研修会」の開催(2回)、「ウエルカムパーティー」(千葉会新規加入会員へのガイダンス等)等を実施してきました。また、会員の皆様の意向をアンケート調査により把握し、その内容を分析して、次年度事業計画や予算に反映する作業を進めています。既存事業に対しても、その存在意義をゼロベースで見直し、卯年に因み「ストップ&ビルド」で事業計画を策定します。
また、千葉会HPを活用した会員との情報の受発信のため、HP訪問数等分析ツールを用い、効果的な情報戦略の可能性を探っています。
3持続可能な組織の成長、事務局体制の強化・負担軽減、役職員の人材育成
千葉会設立後の活動を振り返り、改善すべき制度の見直しを行っています。中でも同好会ガイドラインの改正は一つの成果と考えられます。本部・地域会の運営においてリスクに関する内規が制定されており、千葉会会務においても内部統制を役職員に浸透する取組を引き続き行って参ります。特に、外部環境に起因するリスク等に対して、適正な評価を行い、適時的確に対応することができるよう、十分に留意することを役職員に周知しています。
また、新年度にも引き継ぐ課題として、事務局体制の再構築や業務負担の軽減を引き続き進めて参ります。「千葉会会員1,000人時代」をもうすぐ迎えることになりますが、会費収入と共に本部交付金の充実・強化を実現して、事務局人員体制の強化に注力し、会務サービスの更なる向上を目指して参ります。
最後に、会員・準会員の皆様のご健勝とご発展を祈念し、また、紛争や飢餓、自然災害等が終息する世界を強く願い、新年のご挨拶とさせていただきます。
2023年1月
日本公認会計士協会千葉会
会長 川口 明浩