日本公認会計士協会千葉会

会長挨拶

会長 川口 明浩

第3代千葉会会長挨拶

 千葉会第3代会長に就任しました川口明浩と申します。第7期(令和4年度)から3年間、精いっぱい会長職を全うし、次につなぐ所存です。
 さて、現下の社会経済情勢は様々な要因が複雑に交錯して、多くの課題が発生しています。今も続くコロナ禍の中で、既にウィズ・コロナの社会経済活動が模索されておりますが、民間経済や国・地方の財政などが大きく痛んでいます。また、政策金利の内外格差の拡大や欧州等での国際紛争の影響が為替の急激な変動を起こし、石油等の輸入原材料の高騰を招き、コストプッシュ型の悪いインフレが拡大し、国内経済等への悪影響が現実問題になっています。県内を中心に経済活動を行っている中小企業にとっても、多くの事業者の経営に、看過できない影響が出てきている状況です。また、昨今は「人新世(ひとしんせい)」の時代とも言われるとおり、気候変動の影響が激しく、台風や地震等の自然災害による被害が甚大になっています。
 このような社会経済情勢の激変等の中で、千葉会会員に向けられた期待は決して低くありません。それは公認会計士が経済社会において職業的専門家としての大きな役割を担っているからです。
 本部ではこれまで、職業的専門家としての倫理規則等の改訂やブランドの再構築の取組、そして、全国の16の地域会の在り方検討、財務改革等が進められてきました。千葉会でも各委員会活動を中心にタイムリーに対応することが最重要課題です。
 このような現状認識のもとで、会員のための千葉会の今後の取組方針を申し述べます。

地域のステークホルダーからの期待に応え、信頼される地域会を再構築すること。

会員との直接対話により、会員ニーズを聴取して、結果を出す委員会活動等、期待に応える戦略的な会務運営を行うこと。

組織としての持続可能性にも留意し、事務局体制の強化や負担軽減を含め、役職員の人材育成・組織の成長にも力を入れること。

 折しも市場経済ではESG(環境、社会、企業統治)投資が株主からも評価される時代となりました。それになぞらえて、千葉会の会務運営においては、E(倫理の徹底)・S(持続可能性の追求)・G(千葉県の地政学的特徴への対応)を進めてまいります。

 

【E:倫理の徹底】
 職業的専門家の基礎には職業倫理があり、その中心が「探求心」と「職業的懐疑心」等です。推薦依頼が増大する中、ステークホルダーの「信頼」を得るためにも、企画研修の中に推薦業務に関する課題解決型のメニューを組込み、実践的な「探求心」等の涵養を図る工夫を致します。

 

【S:持続可能性の追求】
 推薦した会員の業務が円滑に進められるよう、待遇改善にも取り組み、公会計を中心に社会福祉法人や学校法人等の研究会活動においても、会員への支援策を戦略的に展開していきます。また、学習指導要領の改訂にも合わせて、学校における会計教育の充実に本部と連携しながら力を入れていきます。更に、事務局の人員体制も強化します。そのためには財務基盤の充実が必要であり、本部や他の地域会と積極的に連携し、具体的な課題解決を目指します。

 

【G:千葉県の地政学的特徴への対応】
 会員が集中する東葛・葛南地域は東京の経済圏でもあり、企業の上場支援等に従事する会員も少なくないものと考えられます。一方、上総や安房地域から銚子までの地域では、農林水産業や観光業等が活発であり、千葉会では従来から農協や土地改良区等の検査業務にも深く関わってきました。

 

 地政学的にも様々な特徴を持つ地域で業務を展開している会員の皆様に、会員アンケートに基づく会員サービスを機動的に提供して参ります。また、県内士業との連携を深め、新規業務や災害復興支援業務でもネットワークを構築したいと思います。

 

2022年6月
日本公認会計士協会千葉会
会長 川口 明浩